手帳型iPhoneケース/スマホケース/ハナブトオオトカゲ

ここは、太平洋に浮かぶ島「ニューギニア島」。
その南に茂る森の中。

ある天気のいい日、森の中の大きな木が一本、不自然に揺れていました。
周りにガサガサと葉擦れの音が響きます。

その木の根元には、一匹の大きなハナブトオオトカゲがいました。

どんどんどん、どどんがどん

ハナブトオオトカゲは、木の幹をリズムよく叩いていました。
何度かそれを繰り返し、木の幹から一歩、後ろに下がります。

「う〜ん、なんかちがうんだよなぁ…」

ハナブトオオトカゲは、木の幹を眺めながら呟きました。
そして、もう一度、木の幹を叩きます。

「ぉおお〜い、もういい加減にしてくれよ。ゆっくり休憩もできやしない。」

木の幹を叩いているハナブトオオトカゲの耳に聞こえたのは、一回り小さなハナブトオオトカゲでした。

「ん？だれだ？君は。」
「誰だ？じゃないよ。そこの木の陰でゆっくり休憩しようと思っているのに、お前さんの乱暴な音で休憩すらできないんだ。何をしているんだい？」
「あぁ、わるい。ごめんな。実は、明日、森の演奏会があって、僕はそのドラムを担当するんだ。」
「ドラム？？？それにしちゃ半端なリズムだな。どれ、僕にもやらせてくれ。」

小さなハナブトオオトカゲは、大きなハナブトオオトカゲから話を聞きながら、ドラムのリズムで木の幹を叩きました。

「ほほう、おまえさんは、ここが苦手なんだね。」
「苦手というか、しっくりこないんだ。」
「なるほどなるほど。確かにちょっと難しい。」

小さなハナブトオオトカゲは、トントンと幹を叩き、大きなハナブトオオトカゲの話に頷きました。
二人で何度も叩いているうちに、小さなハナブトオオトカゲはあることに気がつきました。

「ドラムは、一人でやるのかい？」
「ああ、そうだ。他にできるのがいなくてね。」
「じゃあさ、僕も入っていいかい？」
「えっ、何言ってるんだい、森の仲間たちに話さなきゃいけないぞ。」

大きなハナブトオオトカゲは目を丸くしました。
その瞬間、木の幹の間からぴよぴよ、と鳥が現れました。
それにつづくように、森の仲間たちが現れました。

「いいよいいよ！たくさんいた方が賑やかで楽しい！」
「ドラムが二人！重厚感ある音楽になりそうだ！」
「僕たちも練習しよう！」

森の仲間たちはドラムの練習に合わせて持ってきた楽器を鳴らしてみたり、歌ってみたりとその日は賑やかになりました。

そして、演奏会当日。
たくさんのお客さんを楽しませましたとさ。


おしまい。


◆対応機種
iPhone11/11pro/11promax/XR/XSmax/XS/X/SE2/8plus/8/7plus/7/6splus/6s

ご購入の際、ご希望の機種、ケースタイプをお知らせくださいませ。

※機種によって若干のズレがある場合があります。気になる方は一度プレビュー画像をお作りいたしますので、メッセージをいただけますよう、お願いいたします。


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◆素材
ポリウレタン（合皮PU）/ポリカーボネート/マグネット磁石
※手帳型の表面は、スルスル、サラサラ、とした触り心地です。